こんばんは。
ゆずしおはまちです。
昨日書きました1人旅。
国立新美術館で開催されている、
「ルーブル美術館展」へ行って来ました!
もう、始まった時から行きたくて行きたくて。
子供達にも見せてあげたいし夏休み中に家族で行こうと話していたのですが、
梅雨明けしたら今年は想像以上の猛暑で。
この暑さの中子供を連れて行くのもなぁ…
と、躊躇してしまって(;´д`)
すっかりタイミングを逃してしまったので、1人で行って来てしまう事にしました。
ルーブル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか
概要
ルーブル美術館展と名が付いている通り、あの有名なルーブル美術館の所蔵品が来日し展示されています。
今回の展覧会タイトル
「肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか」
と、ありますが、
ルーヴル美術館の全8部門、
古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画、
その各部門の中から肖像芸術にスポットを当て厳選した、およそ110点の作品を展示しています。
会期・会場
会期.時間
期間 2018年5月30日(水)〜9月3日(月)
会館時間 10:00〜18:00
会場
国立新美術館(東京・六本木)
企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
アクセス
東京メトロ千代田線 乃木坂駅 直結
東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 六本木駅 徒歩4分
です。
日比谷線の六本木から歩いて行こうと思ったのですが、乗り換え案内で調べたら乃木坂の方が早かったので千代田線の乃木坂駅から行きました。
6の出口から出ると美術館に直結しています。
駅からはこんな感じで
大きく案内があって楽々。
出るとすぐ美術館の入り口です。
展覧会の目玉となる作品達が載っていて
歩いているとワクワク(´∀`*)
テンションが上がっていきます。
チケット
前売り券はもう販売していないので、当日券のみになります。
一般 1600円
大学生 1200円
高校生 800円
中学生以下は無料でした。
毎日出ているのかは分かりませんが、昨日は乃木坂駅の改札を出た所で当日券の販売を行っていました。
調べると土日などはチケット待ちの列が出来ているそうなので、私はそこで先に購入してしまいました。
昨日は台風の影響もあって私が行った時間はそこまで列はなく、スムーズに買えそうでしたが、帰りに見た時には列が出来ていました。
混みそうな日なら先に購入しておくのがオススメです。
見所
紀元前の古代エジプトから出土した棺用のマスクから始まり、古代ギリシャの彫像、かの有名なルイ14世、ナポレオンの肖像画など。
遥か昔の古代から近代まで、人々が人をどのような意味を持ってどう表現し、どんな意味や願いを込めてきたのか…。
様々な作品から肖像の特質や魅力が感じられる展示になっています。
どの作品も本当に素晴らしいのですが、パンフレットの表紙も飾っているこちら、
・27年ぶりに来日した「美しきナーニ」
・ナポレオン作品の数々
・メッサーシュミットの頭部像
・アルチンボルド
この辺りが見所と言えると思います。
個人的な感想、楽しみ方
展示会はプロローグの後に3部、そしてエピローグと全5部構成になっています。
ザッと言うと古代から近代までの流れで進んでいくので、肖像と言う物の持つ役割や造形が時代と共に移り変わっていく様子が良く見て取れるんですよね。
個人的に面白いと感じたのは、古代エジプト時代において言えば、人の顔を表現する際には忠実に再現するわけではなく、死後の世界で生きていく為の理想の顔を表現しています。
死後の世界を信じ、その人のその後の世界での幸せを願い、想いを託しているかのようです。
それが時代が進むにつれて、生きている時の姿を残すように変わっていきます。
それが自分であったり、最愛の人や家族であったり。
今で言うところの家族写真のような役割を感じる作品もしばしば。
自分や家族の生きた証を残す為に造られているように感じます。
ところが更に年月が過ぎると、皇帝や王の戴冠、貴族の肖像画など、身分や地位の象徴、人民へのアピールの為に描かれるように変化していきます。
時代が進むにつれて、肖像と言うものの持つ役割や意味に人の欲が付きそれが如実に現れていくように感じました。
それを考えながら観ていくと、果たして目の前の肖像画は実際の人物に忠実であるのか…?
修正された理想像ではないのか…?
見方が変わり、とても興味深くなってきます(笑)
例えば、かの有名なナポレオン。
ナポレオンと言えば馬にまたがりマントを翻している、勇ましい姿のあの肖像画が有名ですよね。
こちらの二枚の肖像画もそのナポレオンを描いたものです。
右はアントワーヌ=ジャン・グロが描いた
「アルコレ橋のボナパルト」
アルコレ橋と言う当時の戦略上、とても重要視されていた場所を果敢に攻め、奪取した際の勇敢なナポレオンの姿を描いた作品です。
端正な顔立ちにキリッとした表情。
非常にイケメンで目を引いたであろうと想像されます。
左はアンヌ=ルイ・ジロデ・ド・ルシーの描いた
「戴冠式の正装のナポレオン1世の肖像」
なんだか少しふっくらしているような…?
髪も少し寂しくなっているような…?
確固たる地位が約束され安堵からふっくらしたのか、年齢的なものなのか…
戦場で描かれていたナポレオン像とは少し変わってきています。
どちらが本当のナポレオンなのか、
それともどちらも本物なのか…。
写真が気軽に撮れ、どこでも見る事の出来る現代とは違う当時において、肖像画の影響力、歴史的な影響力はとても大きな物だったと思います。
この肖像画達が描かれた背景、影響力、作者の気持ちなどにも想いを馳せると、とても感慨深く、楽しめると思います。
まぁそんな事を考えなくても、
彫像の造作は素晴らしく、とても石とは思えないほど精巧に彫り込まれ、体はまるで血が通っているかに思えるほど生き生きと、服は触りたくなるほど柔らかく繊細に彫られていて、観ていて圧倒されますし、
肖像画のその肌の質感はまるで人間のそれのように柔らかくきめ細かに、服なんて質感が伝わってくるほど、キレイに細部まで丁寧に描き込まれていて見惚れてしまいますし、
どれも理屈抜きに
「すごい!」
と純粋に楽しめると思います。
音声ガイド
ちょっと楽しめるか不安…
もっときちんと理解して楽しみたい!
って方には音声ガイドがオススメです。
一台550円で借りる事が出来ます。
ヘッドホンを付け、端末を首から下げて使用するのですが、展示作品の脇にある番号を端末に入力すると音声で作品について解説してくれます。
俳優の高橋一生さんのナレーション。
私は別にファンでもないので大して気にせず借りたのですが。
とても落ち着きのある聴き取りやすい声で、作品を際立たせてくれる、素敵なガイドでした。
作品背景となる音楽や高橋一生さんの感想なども聴く事が出来るので、借りて良かったな〜と大満足でした。
是非行く際には借りて楽しんでみてください。
お土産
展示が観終わり、ミュージアムショップのグッズ販売を観て周りました。
こんな素敵なお菓子から
こんなクリアファイルなどの小物から
くるみっこのルーブルバージョンなどなど。
素敵な物がたくさん(´∀`*)
展覧会の興奮も相まって
「全部ください!」
って言いたいところですが(笑)
グッとこらえて、これだけ買って来ました。
特に気に入った絵のポストカード6枚。
これと
これと
先程載せたナポレオンの2枚、
あとはやっぱり目玉のアルチンボルトの春のしおり!
子どもと旦那さんにルーブルっ子。
普段はくるみっこって名前で売ってますが、
これ美味しいんですよね〜(´∀`*)
以前お友達にお土産で頂いて美味しくて、すっかり気に入ってしまいました。
もっと色々買いたくてしばらくウロウロしてたけど、ここまでにしました。
本当に楽しかった〜!
旅ってほどではなかったですね(笑)
本当は青春の18切符を買ってどこか遠方に行って美味しい物でも食べて来ようと思ったのですが。
台風の影響で止まっている路線も多く、時間も読めないので諦めて都内にしました。
まぁ田舎に住んでいる私にとっては都内もなかなかの冒険です。
帰りは原宿や新宿に寄ってふらふらお買い物してから帰宅。
久々に1人でゆっくり美術館を見て、お買い物して。
夏休みを満喫出来ました( ´ ▽ ` )
子ども達もとても楽しく過ごさせてもらえたようで、本当にありがたいです。
子ども達が帰って来たらあっという間に騒がしい日常に戻りました。
また美術館行きたいな〜。
今度は子ども達にも見せてあげたいな。
本場のルーブル美術館に行くのはなかなか難しいので、日本に来ている今は生で見られる絶好のチャンスです。
夏休みのお出かけの参考にしてみて下さい( ´ ▽ ` )